コンデンサーについて

一般的に、下記の様な値のコンデンサーが、各ギターの回路に使用されております。

【0.001μF】...テレキャスターのハイパス用等
【0.010μF】...ジャガー等
【0.020μF,0.022μF】...レス・ポール、ES-335等のハムバッカー、P-90、ジャズベース等
【0.030μF,0.033μF】...ジャズマスター等
【0.047μF,0.050μF】...ストラトキャスター、テレキャスター、ムスタング、プレシジョン・ベースなど
【0.1μF】...ストラトキャスター、テレキャスター等

※上記はあくまで参考です。例外もあります。

容量(μF)はトーンの効き具合に関係し、値が大きいほどより低い周波数の音をカットできます。
耐圧(V,VDC)は音のキャラクターに影響を及ぼし、値が大きいほど(同種類のコンデンサー比較の場合)
分離が良い、ハイファイな音に感じられる場合があります。どれを使用しなければいけません、と言うことは
ありません。プレイヤーは色々な拘りを持って、メーカーや数値を選んでいるようです。
回路的にも、壊れることはありませんので、自由に選んでも良いと思います。耐圧値が大きくなるとコンデンサーの
本体も大きくなります。

コンデンサーを各種チェック出来るように改造したギターを持っていない限り、いろいろな種類を
試すことも面倒なのですが、トーン操作に関係のない出音が変わる場合もあります。
回路の個体差等もあると思いますが、実際にコンデンサー変えて、それなりの音量で
試奏すると違いが分ります。

コンデンサーは、生産された時点から劣化がはじまるため、多くのオールド・ギターに
搭載されているコンデンサーの実際の容量値は表示されている値から変化しているものがほとんどです。
その劣化がヴィンテージ・トーンに貢献していると言われることもあるようです。
オールドレス・ポールに搭載された「バンブルビー0.022μF/400V」等は高騰の一途ですが、
前述の通り、劣化を考えた場合、あまり細かい容量値に捉われ事も無いかと思います。
コンデンサーは数多くの種類、値のものがあります。すべて試すのも、費用と時間の面もあります。
まずは、安価なものから試し、徐々にご自分のトーンをお探しください。


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